Winner数年にわたりヘッジファンド向けのソフトウェア開発に従事し、そこから学んだ最も興味深いものの一つは、最も利益性の高い取引戦略のいくつかは、実際のところ取引の60%以上で損益を出しているということだった。経営者は勝者よりも敗者を拾うことの方がはるかに多いのに、大金を稼ぐことができる。

彼らは厳格な規律の基に、失敗しそうなポジションを売ったり、あるいは好転しそうなものを留保、追加したりするなどしてうまく切り抜けている。また、敗者を拾わないようにと初めから失敗をほとんど犯さないようにしていては、まずパフォーマンスは向上しないことが分かる。大抵の場合、そのような努力の見返りは少ない。投資金額を微調整し、できるだけ早くうまく行かない取引を見出すことで、パフォーマンスは向上するのだ。

勝者とは、ストックピッカーの達人なのではなく、リスクマネージャーの達人だ。

アントレプレナーはここから多くを学ぶことができる。エゴを捨て、「正当」かどうかを気に病むことはない。成功へのカギは、やたらと多くの時間やお金をリスクに晒すことなく新しい製品や販売網を試す方法を見つけ、そのアイデアが期待通りにうまく運ばないとなった場合には、規律をもって損失を早めに食い止めることだ。そして別の低コスト、低リスクの方法にトライすれば良い。

間違ったことに多くの時間を割くことで大きな勝者になれるのだから、安心だ。

Top Secret Fundraising秘訣は無い、ということこそが真のシークレットだ。

私がこの数年間に手掛けた資金調達は成功を収めており、そのことについて創業者らからよくアドバイスを求められる。初めて会社を立ち上げる創業者 にとっては信じ難いだろうが、資金調達はスタートアップ会社を成長させる過程の中でもっとも簡単な部分だ。

最近頓に、投資家へのアイデアのプレゼン方法について創業者たちから教えを請うといった類のセミナーやMeetupを多く見かける。確かに練習するのは良いことなのだが、売り込みに集中すると散漫になりかねない。

こういったセミナーで聞かれるアドバイスの中にはくだらないほど細部にわたるものがあり、例えば、適切なチームの規模、言及すべき競合他社、プレ ゼンのスライドで最も効果的な色、果ては、その週のうちで売り込みに最適な日、といったようなものまでが取り上げられる。

iPhoneFIngerprint新型iPhoneはお気に入りだ。指紋認証は格好良い。ただ、単なるおもちゃだということを忘れてはならない。

指紋認証はマスコミによって頻繁に好意的に取り沙汰されているのは事実だが、それは最も基本的なレベルで最悪のセキュリティ形式だ。指紋スキャナーを欺くためにギャングが指紋を指から消すというような常軌を逸した話はさておき、その欠陥はもっと単純なことで、さほどドラマッチックでもない。

新型iPhoneの販売開始から何日もしないうちに、他人の指紋のコピーでロックが解除され、破綻した。現在のセキュリティーフローはより優れたスキャニングハードウェアや改良された認識ソフトをもってすれば修復可能と主張する人は、もっと大きな問題に目を向けていない。

指紋は今もこれからも最悪のセキュリティ形式だ。根本的な問題として、私たちはそこら中に指紋を残す。秘密裏に隠しておけないし、悪人の手に落ちたときに変えるということもできないのだ。