A typical Startup Investor以前にも少し触れたことがある内容ですが。

日本社会は紛れもなく、階級社会だ。社会的にもビジネス上でも、真に仲間と呼べるような関係を築けることはめったにない。目上の人のアドバイスや指示には敬意を払うべきだし、信頼できるというものだ。多くのアントレプレナーは成功のためにこの思考パターンをはねつける必要があるけれども、なかなかに難しい。日本社会の中には、それがほとんど目に見えないほどまでに浸透しているからだ。

スタートアップ会社の創業者らはベンチャーキャピタル(VC)との関係上で、この姿勢を取ることで心が痛むことが多いという。VCからお金を引き出すだけに、VCは創業者よりも目上の立場となるため、日本人のアントレプレナーたちは、あまりに時期尚早に、そしてあまりにも頻繁にVCの意見に従ってしまう。

当然、日本のベンチャーキャピタル企業側の人の中には、実世界での経験や業界の知識、その分野の専門的知識を持った人もおり、駆け出しの創始者にとって良き師として助けとなるだろう。しかし、そのような人は非常に少数で、そもそも相当に多忙だ。皮肉なことに、実世界での経験が少ないVCほど、自信に満ち溢れて最も多くのアドバイスをしているように思える。

資金調達のアドバイスが必要なら、VC全てに耳を傾けるべし。彼らはこの分野の真の専門家だ。市場の方向性やビジネスの拡大に関するアドバイスが欲しいのなら、VCの言うことにじっくりと注意深く耳を澄ます必要がある。彼らにお礼を告げた後は、さらに他のアントレプレナーや同業界の人から3つほど別の意見を聞く。それから意思決定をしたらいい。

アントレプレナー仲間は、ある程度の成功を収めた人はもちろんのこと、市場で完全に失敗した人からであっても、はるかに貴重な手掛かりを提供してくれることだろう。

Facepalm_thumb私は日本語がうまい方だと思うが、流暢だとは全く思っていない。にもかかわらず、人前で日本語のスピーチをする機会があれば、準備する時間をもらえるのであれば、できるだけ受けるようにしている。大概はうまく行くのだが、時には完全崩壊することもある。

例え大失敗したとしても、私は得をすることができるのだ。

昨年、1000人余りの日本人の聴衆を前にPaaSやEngine Yard社について20分間のプレゼンテーションを行うため、招待された。その時私は、これまでにない程に最悪の大失敗に終わった。後方に映し出されたパワーポイント資料のバージョンは間違っているわ、終始リズムを掴めずにシドロモドロになるわ、ジョークも恐ろしいまでの沈黙を招くわで(ジョークの意味は分かってもらえても、ウケず)…

プレゼンの後、私のところに大勢の人がやって来て、「随分と勇気が要ったでしょう。自分が英語でプレゼンしたら、あんなにうまくはいかないですよ。」といったような会話が次々と繰り広げられた。最終的に、今後に繋がりそうな新たな手掛かりや新しい関係をたくさん得ることができた。

日本語でのひどいスピーチのほうが、立派な英語スピーチなんかよりもずっと効果があるというものだ。