Better Call Saul生活の質は関わる弁護士の数と反比例の関係にある。たとえ弁理士やゼネラルカウンシル(法務顧問)といった友好的な弁護士とだけしか関わらなくても、だ。ここでこうして弁護士に対して卑怯な攻撃を仕掛けようというわけではない。多くの弁護士はクライアントのことを親身に考え職務を全うしようとする素晴らしい人たちだ。「人」が問題なのではない。

問題なのは、弁護士に相談するということは、取り除くのに助けが必要な何かしらの障壁があるから、ということだ。弁護士が関与する問題というのは、最も苛立たしい類のもので、自力では解決できず、完全委譲もできず、その解決策を完全に理解できるというわけでもない。惨めな気分だ。

弁護士を訪ねるのは歯医者に行くのに似ている。私はかかりつけの歯医者さんのことが好きだし信頼もしている。彼の腕をもってすれば長い目で見て私の生活をより良いものにしてくれることは重々承知しているものの、いよいよの時しか行かない。誰しも、朝起きて歯医者や弁護士とのアポを楽しみにする者はいないだろう。

Money Tree私は、今年参加したスタートアップ向けイベントの中でも屈指の盛況なイベントの観客席に座っている。次は、一列に並んだスタートアップ会社のCEOらが自己紹介と会社紹介をすることになっている。印刷されたアジェンダには、各社の社名、創業者、業種、資本調達額が詳しく記されている。

…やれやれ何てこった!

資金調達額以外、スタートアップ会社の潜在力・将来性を伝える指標がほとんどない。資金調達は虚栄の指標のようになっており、愚か者ほどそれに目を向け過ぎる。収益にこそ真の意義があるというに、それにもかかわらずほとんどのスタートアップ会社は売上げの数値を公表するという考え方に怯えるのだ。

ビジネスの成長において資金調達というのはほんの小さな一部分に過ぎないのに、スタートアップはそれに固執し過ぎているのではないだろうか。