先週、福岡で(株)ヌーラボの橋本さんと話す機会があり、彼は日本の新たなスタートアップ会社に起こりつつある転換を表す完璧な喩えを説明してくれた。伝統的に、日本の会社経営はいわば小さな王国のようだった。社長が王様だ。仮にも王様の意見に背こうものなら、その王国から粛々と立ち去ることを丁重に求められるだろう。最近のもっとも成功を遂げているスタートアップ会社の経営はチームで行っている。最終決定は一人の意見の結果ではなく、様々なスキルを持った様々な人たちの多種多様な見解がブレンドされたものだ。良いアイデアが湧き上がってくるというものだ。トップダウンの専制的な様式は、多くの若い日本人にはかなり奇妙に映る。
こういった若手の創業者や会社が年月を経てもこの変動を維持できるかどうかはまだわからないが、私は楽観的だ。私が手掛けたDisrupting Japanのインタビューのほぼすべてで創業者らは「創業者」ではなく「創業チーム」の不可欠な重要性について語っていた。はこうではなかった。20年前はこうではなかった。